「ぴたテン 1−7巻」 (コゲどんぼ / メディアワークス DengekiComics)

クールな小学生・樋口湖太郎の隣の部屋に越してきた少女・美紗。
天使を名乗る美紗は「私とつきあってください」と言い、湖太郎につきまとう。
謎めいた美女・紫亜などもからみ、それぞれの幸せを求めて…


可愛らしい絵柄からは想像もつかないほどシリアスな物語で、
前半部分に漂うコミカルさからは後半(4巻以降)の重苦しさは感じとれません。
美紗・紫亜がそれぞれ持つ記憶は湖太郎と
大きくからんでいるということはたやすく感じとれましたが
さすがに7巻で明かされた真相は想像のらち外で、
その瞬間湖太郎という存在が宙にぶらんと浮いてしまう様は悲しくさみしい。
その間隙をつくかのごとくとられた意外な人物の告白には心が痛みます。
切ねえ。
大掛かりた舞台装置は7巻にして観客の前でガラガラと動き始めています。