「流れ星と遊んだころ」 ISBN:4575234621 (連城三紀彦 / 双葉社)

北上梁一は大物俳優花村陣一郎のマネージャーとして芸能界に関わってきているものの
自分の手で俳優を育てていきたいという夢を捨て切れずにいた。
ある日、鈴子と名乗る娘と知り合い、彼女と組んで仕事をしているという
秋場という男の目にひかれるものを感じた梁一は一世一代のバクチをうつ決心をする。
サスペンス、320ページ。


当事者が過去の話を思い出しながら語っていくという形態の話で、
一人称と三人称を巧みに使いこなしながらするすると進んでいきますが
全13章のラスト部分全てにおいてどんでん返しが用意されており、
ダマされまくる快感にひたることのできる作品です。


誰ひとり本当のことしゃべらないんだもんなあ…
さすがだなとも言える。