「活字倶楽部 2003秋号」 (雑草社)

ダ・ヴィンチ」はあんまり買わなくなってしまいましたが
こちらはなんだか買うのを止める気にはならないですね。
なんでだろう。


巻頭特集 「田中芳樹」完全攻略
田中芳樹氏はまだけっこう人気のある作家のようですが
個人的には全く読むところのない作家になってしまいました。
あまりに個性のないキャラクタに、類型的な言動の悪役。
もうどこを読んでも一緒な印象を受けてしまいます。


私が初めて読んだ氏の作品が「アルスラーン戦記」だったせいか
その後に読んだ「銀河英雄伝説」が同じようなキャラクタにしか見えなかったのは
私だけではないのではないでしょうか。
(普通は読む順番が逆になるのでしょうが)
アルスラーン戦記」も続きは読んでみたかったけど
あまりに長く放置されてしまったので興味を失ってしまいました…
光文社に移って新刊も出るようですが、さすがに買わないでしょう。


特集 乙一
昨年、今年とハードカバーで本を出して
それが順調に売れている乙一氏のインタビュー記事を含む特集。


さすがにこの人のインタビュー記事は奇妙な味があって面白いです。
まんが化されたり、CDドラマになったりと
実はメディアミックスの先端をいっていたりするところも面白い。
そういえば集英社からの「ジョジョ」のノベライズはどうなっているかも書かれています。
(まあ、どうにもなっていないようなのですが…)


コミック化では「死にぞこないの青ISBN:4344802918 は読んでいないな。
買ってみようかな。
あとは「はじめ」あたりも単行本化されるのを待ちたい。
他の作品も小畑健氏の絵だとうれしい限りだな。


この雑誌、中盤にあるBOOK REVIEWのページもなかなか充実していて
読み応えもたっぷりです。
ところどころに漂う女性向っぽい雰囲気が足枷なんですけどね。