ユーゲー No.15 (マイクロマガジン)

ユーゲー No.15

http://www.microgroup.co.jp/ug/
セガサターンシールが付録ですが、
ユーゲーロゴまでシールになっているのには笑わされました。


第一特集「セガサターン、シタ?」
1994年発売になったセガサターン。同時発売ソフトは『バーチャファイター』と『ワンチャイコレクション』
最後のソフトが発売されたのが2000年12月の『悠久幻想曲パーペチュアルコレクション』まで6年あまりの軌跡を追った特集。


記事の量も中身も力の入った特集で、
懐かしい作品も多数とりあげられていて思わずまた遊びたくなります。
サターン最大の欠点というと上面のカートリッジスロット部分の接触不良のおきやすさで、
バックアップラムの挙動不信ぶりに悩まされた人も多いでしょう。
そんなところにも触れられていて、まさに清濁併せ呑んだようなところもまたよし。
『バトルバ』なんてとりあげられているところもいいな。


個人的に特に懐かしい作品へコメント
『EVE burst errorr』(44P)
やはり最大の衝撃はこの作品でした。
夜の12時頃から船に進入して、「もうすぐ終わりだろ」なんて思いこんで遊んでいたらやめられず
明け方の4時頃、エンディングを迎えてあまりの衝撃に会社休んだ覚えがあります。
ええ、それまであったPC向けADV作品への偏見を取り払ってしまうほどの力がありましたよ。


『デジタルピンボール ラストグラディエイターズ』(28P)
紹介されているのは2作目『ネクロノミコン』ですが、
個人的には1作目のこちらのほうが好みです。
この作品にはリメイク版でかつコンビニ専売だった『Ver.9.7』もありますが
玉が重くなって爽快感がないので初代がお勧め。
デジピンの完成形であるサターンにおけるシリーズはレベルが高くいい作品ばかりでした。
しかし、もっとデジピンならではの驚愕するような演出が見たかった。
たとえば台が崩れてしまうとか、リアルでは絶対できないような演出を見たかったです。


『NiGHTS』(21P)
ゲームとしてはなんの変哲もない横スクロールアクションなのですが、
雄弁に夢や物語を語るアクションゲームなんですね。
ほんとにツインシーズの演出は今だに色褪せないものと言えるでしょう。


『パンツアードラグーンツヴァイ』(11P)
紹介されているのは1作目。
やっぱ個人的にはツヴァイを推したい。
それでも1作目を見たときに、これぞ新世代のシューティングだなと思ったものです。。
ゲームとしては大変忙しいし、難易度も高めなのですが
それでも遊んでいて気持ち良かったし、その独特さに魅かれたのも事実。


小特集「ドラえもん ひみつゲーム大百科」
エポック社の看板にして柱にして唯一の作品、「ドラえもん」ゲームの特集。
まあ内容あおのものより、ラストのプロとファンとゲーマーが集結した座談会が面白かったです。
最後に出てきたのび太育成SLGっていい考えのように思えますね。
しかし、さすがプロだなあ…


「アーケードトラックス」
なんともシュールなブロック崩しの特集。
アルカノイド』('86 / タイトー)以来雨後のたけのこのように現れたブロック崩しゲームの特集。
変でいかがわしい作品ばかりで面白い。
つうかキッドがアーケード作品作っていたのは知らんかったなあ。(『ぶろっけん』です)
これが唯一の作品のようですが。
ところで、なぜ『ブロックブロック』(新宿でおおはやり)や
『さるかにハムぞう』が入っていないのですか。