アンダー ザ ローズ ２巻 （船戸明里 / 幻冬舎コミックス BIRZ COMICS DELUXE） ISBN:4344804554

没落貴族の公爵家の娘・グレースは愛人のロウランド宅で謎の死を遂げた。
彼女の息子ライナスとロレンスは実父・ロウランド伯爵に引き取られるが、
ライナスは母の死にロウランド家の人々が関わっていると疑念を抱く。
真相を究明しようとするライナスの孤独な闘い。

「冬の物語」が終わったわけですが
暗い、というかなんかどうにも救いがないので陰鬱になりがちです。
ライナスってとてもいい子のような気がするだけに
こうして復讐に身をやつしているのを見るのはどうにもつらい。
だからこそラストではああいった選択になってしまったのでしょう。

新しく始まった「春の讃歌」では
厳格で報われない家庭教師・レイチェル・ブレナンの行く末が気になります。
あんまり不幸にしてほしくはないんですけど。

それにしても底抜けに人の良い印象しか残さないアーサー・ロウランドなんですが
こうした作品のせいかどうも額面どおりに受け取れない自分はどうかしているのでしょうか。

もっと明るい話を読みたいな。
★★★