週刊少年サンデー 50号 (小学館)

週刊少年サンデー 50号

サンデー感想は久しぶりですね。
水曜日付の日記を書くのも久しぶりなのでいたしかたないのかもしれませんが…
今週は感想とは別に全連載作品への短評を書いてみたいと思います。


表紙・巻頭カラー 「名探偵コナン」(青山剛昌
単行本は51巻なのですが、FILE.545となっていて「MAJOR」が単行本56巻で535話となっているのを見ると
ちょっと不思議な気分にさせられます。
だけど連載そのものは「コナン」のほうが先だったような。


この作品の問題点はやはりセリフが多すぎるということで、
一見してつまらなそうだなと思ってしまうと
それ以降の話に興味が持てなくなってしまい、読まなくなってしまうことがあるところです。
最も導入が面白いとその限りではないのですが。
そんな昨今ですが今回のエピソード、怪盗キッド絡みのエピソードはなぜか毎回面白いです。
あと、こんな長く連載してるのにキャラクター人気投票が今回初めてというのは驚き。


金色のガッシュ!!」(雷句誠
この作品の魅力はいきなりのコミカルなシーンや
コミカルシーンの裏側に隠されたシリアスなシーンによる対比があったのですが
どうも今回のファウード編はそのバランスが良くないです。
特に今回消えてしまった魔物ザルチムとリーヤに関しては
正直こちらの感情移入度も低いためかあんまり感情を揺さぶられませんでした。
キッド消滅を思い起こせばよく対比できませんかね。


「MAJOR」(満田拓也
不思議な堂々めぐりを繰り返していますね。
まあずっと読んではいるのですが先が読めるというのも正直なところで
意外と思わせる展開を見せてほしいなというのが目下の感想。
あと清水姉への吾郎の態度はヒドすぎませんか、というのは皆さん思っているところですよね?
それにしても過剰に健気だが。


「WILDLIFE」(藤崎聖人
もはや絶対音感という特技そのものはどこかに置いてきてしまっているようですが
作品自体は面白さをキープし続けているというが面白いところです。
相変わらず参考資料丸写しな感じは否めないのですが…
あと、今週はラストページの「×刀牙」では笑っちゃいましたね。
敗北した気分…


センターカラー「MAR」(安西信行
この作品のすごいところは俗に言われるジャンプバトルものになるのですが
その結果はキャラクタ同士の駆け引きではなく
新しく出てくるARMによって決まってしまうというところ。
新ARM登場→すごい威力→決着
というものなので、緊迫感もなにもあったもんじゃないのですね。
実際今週のアオリ文も「この対決にケリをつけるのは、どんなARMだ…!?」となっているくらいですし。
しかし今週は中味もさんざんですね、ほとんどキャラのアップシーンで終わってますが。


史上最強の弟子 ケンイチ」(松江名俊
どうも最近微妙。
やはり新島のパワアが弱まっているせいではないかと。
また以前のような作品を別次元へ持っていってしまうようなトンデモ展開を見せてほしいです。
もしくは師匠の純然たる強さとか。
今週はその片を見せていますね、特に目的を見失った叶がいい感じです。


犬夜叉」(高橋留美子
独特のファンタジー作品だったはずなのですが
この作品もマンネリズムに巻き込まれて退屈気味です。
だけどラブコメ話を描かせると未だに面白いというのはどうしたもんでしょうか。


焼きたて!!ジャぱん」(橋口たかし
かなり「焼きたて!!25」編になって調子を取り戻してきました。
まあ要は「モナコカップ」編がいかにつまらなかったかという裏返しでもあるのですが。


読切「エリート道場のエリート教室」(福井ユウスケ)
お、サンデーのギャグ読切にしては珍しく面白かったですよ。
しかし惜しいのは3話中1話目が最もつまらなかったということでしょうか。


センターカラー「ブリザードアクセル」(鈴木央
なんか変なリアクション漫画になってますが…
最初にうまくいって後半でおとすという展開なんだろうか?
なんだか予想外の成功ぶりに不安をかきたてられます。


結界師」(田辺イエロウ
もはや新人とは言えない部類に入ってきました。
すでにいぶし銀の世界に突入してきたような
巧みな伏線とその回収ぶりには毎回感心させられます。
それにしても今回出てきた新たな結界の使用法、うーん便利だねえ。


あいこら」(井上和郎
うはは、前の作品からそうでしたが
なんとも明るくカラっと濃い話を展開するのが特徴かな。
ちゃんとキャラクタの特徴もバッチリだし、好感度も高いんじゃないでしょうか。
低レベルで貫き通すこの度胸はたいしたものでしょう。


兄ふんじゃった!」(小笠原真
いや、申し訳ないのですが全く面白くないギャグ漫画ほど読んでいて
哀しくなることってないですよね。


ハヤテのごとく!」(畑健二郎
すさまじくさわやかな画風と作品の内容が合致した幸せな作品でしょう。
ギャグ漫画としては並、というかそこまで至らないのかもしれませんが
肩に力が入っていないぶりがいいです。
しかし完璧超人ヒナギク会長も弱いですね…


最強!都立あおい坂高校野球部」(田中モトユキ
正直私にはこの作品が前作「リベロレボリューション」に比べて魅力的じゃないのです。
なにが足りないのだろう…


クロザクロ」(夏目義徳
どうしよう、終わりそう。
前の「トガリ」は正直いきなり終わった記憶がありますが
この作品はゆったりと終りに近づいていますね。

「見上げてごらん」(草場道輝
意外とオーソドックスなテニス漫画になってます。
なんだか目が離せない作品です。


道士郎でござる」(西森博之
読んでいるこちらの想像の右斜め上をつきぬける勢いで笑わせてくれます。
あの「押入れに道士郎」から始まったこの作品のある意味すごいギャグパターンは
先々週の「鎧武者」でまたもや炸裂させてきました。
なんというかすごい独特な漫画です。
他に見たことない。


絶対可憐チルドレン」(椎名高志
うまいですねー。
構想をしっかり練ってあるおかげでしょうか、
なにからなにまで計算されつくした面白さで一歩前を歩いています。
大人が大人として描かれ、子供が子供として描かれる作品はやはりいい。


からくりサーカス」(藤田和日郎
終りを感じさせてからもしっかりと続いていますが
まだまだ終りにはならなそうなのが不思議。
あとどうしてもフウ氏って悪い人にしか見えないのだけど…


こわしや我聞」(藤木俊
どうも作品の魅力がキャラクタ頼みだったのが裏目に出てきてしまっているようで
シリアス展開になるとそこへんが明確です。
その証拠に最近は国生さんの存在感がなさすぎませんか?


D-LIVE!!」(皆川亮二
ああもう新生ASEのダメっぷりが酷いですね。
これほどまでに機密が漏洩していく組織もないでしょうが、
今の今まで斑鳩のことが噂にならなかったというのもまた奇妙だ。
(あれだけ周囲の人間にバレているのに)


ネコなび」(杉本ペロ
すみませんがこの人の作品で笑ったことがありません。