「ロケットマン 6巻」 (加藤元浩 / 講談社 KCGM) ISBN:4063339025

巨大情報組織「トゥルー・アイズ」の情報員となった水無葉が
世界各国で体験する様々な謎を解決していく冒険ミステリ。


こちらは犯罪まみれのミステリで、しかも世界各国を回るという内容で
人死にもバンバン出てくるのが特徴かも。
一応本筋もあるのですが今巻では全く出てこないですね。
まさしく外伝的ストーリーなのは何故だろう。
あと、「トゥルー・アイズ」って世界的な情報組織という触れ込みの割には
ザルっぽいんですが…
どう考えても長月弥生の干渉を許しているのはおかしいでしょ。


自殺した経済学者の娘を保護する「賢者の石」「たった一兆」
行方不明の双子の弟を捜してくれとの依頼を実行する「人間そっくり」「分解された男」
2つのエピソードを収録。


エピソードそのものの内容は大変面白いのですが
どうしても設定の無理っぽさがひっかかってしうので
素直に楽しめないのが難点ですかね。


葉の機転の素早さには感心させられました。
特に殺し屋から逃げ回るところとか。
しかし、殺し屋達のつめの甘さには泣ける。
警察もあっという間に現場到着するし。
第二エピソードのトリックはうまく描けていてエピソードとして高得点でした。