おおきく振りかぶって 1巻 (ひぐちアサ / 講談社 アフタヌーンKC) ISBN:4063143422

三橋廉は中学時代野球部のエースだったが、負け続けたせいか臆病な性格。
そんな性格も災いしてか、部内で浮いた存在だったせいか高校を越境入学。
そんな彼は新たに入学した高校で引っ張りこまれた野球部で
新たな仲間を見つけ、そして成長していく…


面白い、面白いとは聞いていたものの、こういう面白さだったとはねえー。
ちょっと驚きです。
(あの、ひぐちアサ氏の作品だから… という気もする訳ですが)


ここまで臆病な投手というのも珍しいでしょう、
こんな投手をなだめすかしたり、元気づけたりと捕手の阿部くんも大変です。
だけど、投手にとって一番勇気づけられるのは結果と
バックに対しての信頼感なのだなあというところを見せられると
内野手が投手に対して声をかけることもかなり重要なんだなと考えさせられます。


この作品はこうした感想が出るように、
精神面だったり、駆け引きだったりとなにげに地味めなものですが
野球という団体スポーツの側面にスポットを当てるこの作品には
おおいに期待したいところです。
だけど、こういった作品って試合が長くなりがちなんですよね…
そういった点、週刊連載のほうが面白いのですが。