推定少女 (桜庭一樹 / エンターブレイン ファミ通文庫) ISBN:4757719957

推定少女

「あんまりがんばらずに、生きていきたいなぁ」
巣籠カナは、そんな言葉を呟いてしまう15歳の少女。
ある夜、家族とのトラブルから家出し、町のダストシュートで、
とんでもないものを発見する。
――それは、銃を握ったまま眠る全裸の少女だった!
282ページ、


どこからどこまでが現実で、どこからどこまでが幻想かがつかみにくい構成になっていて
すごくふわふわした感覚です。
しかしそれがマイナス点にはなっていないところは好感触です。


どこまでいっても主人公・カナの視点から一歩も外へ踏み出していかないためか
真相そのものが分かりにくく、なにが本当にあったことかなかったことかが最後まで分からない。
本当に奇妙な読み心地でした。
ライトノベル的な感覚とはちょっとかけ離れているような…


★★★