死刑囚042 5巻(完結) (小手川ゆあ / 集英社 ヤングジャンプコミックス) ISBN:4088767365

死刑囚042 5巻

死刑囚042号=田嶋良平は、死刑廃止に向けた新制度の実験台として脳の一部に自爆チップを埋め込まれ、とある公立高校で奉仕労働をしている。ある日、新たに赴任した実験の責任者から、
042号の実験を終了して別の死刑囚と入れ替えるよう、決定が下されるが…!?


…いやー、言葉にならないね。
ここまでの話で椎名達だけでなく我々読者のほうもさんざん田嶋に感情移入させられているわけで
いってしまえばこの場所が一種のユートピアと化してしまっていたのですね。
だからこそ、そんな世界が破壊されるというのはつらいということなのでしょう。


田嶋という人物がここまで変わることができたのも
ゆめのおかげとも言えると思いますが
そんなゆめを通常の生徒と同列に扱ったり
田嶋の実験を許可したりするような学校なんてどこにもないでしょうねえ。


まあこの物語そのものがファンタジーであるということには変わりはありませんが
人というものは犯罪者に対してこうも優しくなれるものなのか
私にはそこまでの自信はないというのが正直なところです。


★★★★