煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY (貴子潤一郎 / 富士見ファンタジア文庫) ISBN:4829117168

煉獄のエスクード

ローマ教皇が日本に370年ぶりにやってきた。
この来日の真の目的、それはこの世と魔界をつなぐ門「ゲート」に新たな施錠を施すことであった。
この作業を行う女性「レディ・キイ」の護衛に様々な理由から選ばれた少年・深津薫は
護衛の別の目的を聞かされる「敵にレディ・キイを奪われてはならない、もし護れなければお前が彼女を殺せ」
358ページ。


序盤はなんとも安っぽい話だなと思ってました。
どこかから借りてきたような設定にバトルシーンそのものもやや退屈で
正直ちょっとダメかなと感じていたのですが…


後半に入って隠された設定が明らかになってくると
その意外さに驚かされてしまい、俄然面白くなってきます。
そしてそれにつれてバトルシーンまで緊迫感が増してくるという好循環。
これにはびっくりさせられました。


ただ、続きものになるようなのですが
正直この巻だけでやりたいこと全てやっちゃったんじゃないですか。
続きでこれほど驚かせてくれたらすごいものになりそうなのですが
そうはいかないよねえ…
★★★