風雲児たち 幕末編 ８巻 （みなもと太郎 / リイド社 / SPコミックス） ISBN:4845828987

幕末の動乱において活躍する人物や歴史を描く（予定）の大河歴史ギャグ漫画。
今巻は安政元年から２年にかけて、韮山代官江川英龍の死と
吉田寅次郎の野山獄、おしゃべり福沢諭吉の自伝が描かれます。

なんといっても今巻は江川太郎左衛門（英龍）の死がショッキングです。
この時代の人物は大物ほど長生きできないのですが
やはりこの人の死も早すぎますね。
この先にいくともっと惜しい人物が死んでいくのには愕然とさせられます。

そして今巻でも続く丁々発止の対ロシア外交戦も見所たっぷり、
特に驚かされるのは高橋作左衛門のシーボルトとの違法なやりとりの結果なのだから
なんとも壮絶です。
過去に罰せられた人物の功績によって日本の未来が保たれたというものは
心に留めておいてもよいのではないでしょうか。

歴史の楽しさ、すごさというものを再確認させられます。
★★★★