トランスルーセント 彼女は半透明 3巻 (岡本一広 / メディアファクトリー / MFコミックス) ISBN:4840113505

トランスルーセント 彼女は半透明 3

中学二年生の白山しずかは体の一部、ときには全てが透明化してしまう「透明病」である。
彼女はこの病気にかかることで自らの存在に悩むこととなるのです。
しかし、クラスメイトの唯見マモルをはじめとした応援する人に囲まれた彼女は
いろんなことに頑張り続けます。


ひゃー、全ての話において青臭いですな。
もうちょっと恋話につながってもよさそうなもんですが、
マモル君にそこまでの意識がないためか、徹底的にさわやかなところでとどまっているのも
この作品を重いものにしていないのだと思います。


収録された作品は全てさわやか系の話ばかり、湿っぽい話になんてなりません。
第15幕「密書奪還大作戦」ではマモル君の部屋に忍び込んでしまうしずかさんもかわいらしいですが
唯見家の人間もどうかしてるんじゃないかーと思いましたよ。
第17幕「しずか幽霊になる」においてはしずかの嘘を見抜いたお婆さんのセリフは
彼女にとって大きな糧となりそうなもので、
こういった方向に持っていくのかと感心させられました。


とにかくさわやかな気持ちにさせられること請け合い、いい作品です。
★★★★