GOSICK V ―ベルゼブブの頭蓋― (桜庭一樹 / 富士見ミステリー文庫) ISBN:4829163283

GOSICK V ―ベルゼブブの頭蓋―

夏休みも終わったある日。
「ベルゼブブの頭蓋」と呼ばれる要塞にも使用された修道院に収監され、
軟禁状態となるヴィクトリカ
一人、マルグリット学園に取り残された一弥は、
ヴィクトリカが生命の危機に瀕しているという情報を得て、迎えに行くことを決意する。
285ページ。


イラストとの相性も高く、いろいろな意味で幸せな作品になってきています。


ストーリーでは囚われのお姫様であるヴィクトリカ
王子様である一弥が助け出すまでを見せるもものになるのかなと思っていたところ
さしたる障害もない、というかごくごくあっさりとヴィクトリカを見つけ出してしまうところには
ヴィクトリカ出しておかないとあかん、というシリーズものの足かせみたいなものを感じてしまいました。


個人的にはヴィクトリカを助け出そうとする一弥の奮闘ぶりと
抜け出そうとするヴィクトリカをそれぞれ描いてくれるようなものならなあー
なんてないものねだりをしてみたりしますが。


もうちょっとダークな展開にしてくれたほうが好みだったりします。
呪術的な要素があるように見せかけて実は…というようなオチばかりなのが不満なのですよ。
これだったら完全にファンタジーにしてしまったほうが魅力的なような。


★★★