復活ののろし

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藤子・F・不二雄短編集 大宇宙編 (藤子・F・不二雄 / 小学館 My First BIG)


小学館のコンビニ売り廉価版コミックシリーズ・マイファーストビッグで
とうとう「藤子・F・不二雄短編集」が刊行されだしました。
なにげなく立ち読みしたこの「大宇宙編」では
ミノタウロスの皿」
「宇宙船製造法」
「ニューイヤー星調査行」
「老年期の終り」
というあまりに豪華な作品だったので思わず購入。


どれも読んだことのある作品なのですが
やはり今読んでも全く古さを感じないですね。
5月9日に発売されたようなので、もしかしたらもう棚に残っていないかもしれませんが
もし残っていたら是非手にとって読んで見てください。
おおいに魅力を感じる話ばかりですよ。
特にF作品を「ドラえもん」くらいしか知らない方におすすめ。


今回収録された作品の感想を改めて書いていきたいと思います。


ミノタウロスの皿」
宇宙船の事故により不時着した星では牛型の知的生命体が人型の知的生命体を支配する星だった…


文化の違いを題材にした作品というものは今までに何回もありましたが
完全に食のパターンが逆転した文化というところが新しく、
そしてそれが全く皮肉な結末になるというある意味衝撃的な作品。
やっぱり面白い。
ビフテキ食うんか…


「宇宙船製造法」
事故によりある惑星に不時着した宇宙船、居住区が損壊してしまい再浮上ができなくなってしまって…


やや類型的な話で、先が読めるところがあるのですが
それぞれの人間性如実に表わされていて
こういったところがすごく「ドラえもん」的ですね。


「ニューイヤー星調査行」
銀河の果てで発見された星に存在する知的生命体の調査隊が発見した驚くべき事実とは。


これは結末が最後まで想像がつかずに最後で驚かされました。


「老年期の終り」
打ち捨てられることが決定した惑星に不時着してきた宇宙船は6千年前の人類のものだった…


若さと老いを静かに見せるいい話。
最後のシーンでは思わず泣きそうになります。


好きな話を順番に並べると
「老年期の終り」「ミノタウロスの皿」「宇宙船製造法」「ニューイヤー星調査行」となります。
これからこのシリーズは毎月発売されるようなので
注目していきたいと思います。