怪奇礼讃 (アンソロジー / 創元推理文庫) ISBN:4488555020

怪奇礼讃

イギリスの古風な怪奇小説を集めたアンソロジー
22編収録、396ページ。


味わいのある作品が多く、楽しめました。
抜粋して感想です。


「塔」(マーガスタ・ラスキ)
キャロラインは小さな丘の上に塔が立っているのを発見して…


何故かは分からないものの、塔に惹かれて登っていってしまうというものですが、
塔は登るものという概念を逆手にとったエンディングが見事でした。
★★★★


「失われた子供たちの谷」(ウィリアム・ホープ・ホジスン)
幼い息子を失った夫婦に老人が語る。


怪奇というよりも幻想味が強くて驚き。
残された小さなズボンが悲しみを引き立てます。
★★★


「跫音」 (E.F.ベンスン)
ジョン・クレスウェルのあとを追ってくる足音の正体は…


わははははは、こんな話がイギリスにあったということのほうが驚き。
大爆笑してしまったのは私が日本人だからかもしれませんね。
★★★★


時間がないのでここらへんでいったんヤメ。
すごく楽しめる作品とどうしようもない作品が混じっていたりして
本当にバラエティ豊かです。
★★★