空ノ鐘の響く惑星で10 (渡瀬草一郎 / 電撃文庫) ISBN:4840233489

空ノ鐘の響く惑星で10

タートムとの戦後処理のためにフェリオはウルクの故郷であるジラーハへと赴く。
そこで彼を迎えたのはタートムからの使者だけではなく…
314ページ。


またしても登場人物が増えてきていることに驚きを禁じえないのですが
それがまた違った立場の人間だけにその意味もあるので
本当に混乱させられないのはすごいです。


その新登場の人物でもやはりインパクトが大きいのがウルクの実姉にして
神殿信仰の象徴でもある神姫・ノエルでしょう。
これまで話の上では何回も出てきた人物だけに
実際に出てきたこのお姿はちょっと意外というか、
想像していたものとは違った感じでしたね。
策略家だったりするし。


今巻は物語の進行においても、恋話についても、
そして剣戟さえも充実していて
あらゆる方向に強烈な印象でおおいに楽しめました。


それにしてもこの半ば強引ともいえるロセリナの旅立ちと
それについていくことになってしまったフェリオとウルクという物語には
豪腕だなあと思わされます。
次巻も本当に楽しみですよ。


★★★★