空ノ鐘の響く惑星で11 (渡瀬草一郎 / 電撃文庫) ISBN:484023485X

空ノ鐘の響く惑星で11

西方諸国混乱の元凶であるラトロアに正式に使者ろして乗り込むことになったフェリオ。
そしてそのラトロア国内においてもいろいろな問題点が…
328ページ


なんと次巻最終巻。
長いようで短かったかな、まだ終わってませんし、
物語のクライマックスはほんとにこれからなのですが
やはり最後に向けて走っているようです。


この作品においては敵方の人間にもそれなりの哲学があって
真の悪役が存在しないのですが
今巻においてはラトロア国元首・ジェラルドの述懐にはうならされてしまいました。
こういう側面を見せつけられるとそう憎めなくなってきてしまいますね。


そして今巻においての見せ場はもうひとつ、
リセリナの養父であるエルシオン・エアルをリセリナが読むシーンがそれで
これはちょっと涙ぐまされる展開で、それによりリセリナの心情を動かすところにもつながって
いろんな面でターニングポイント、いいシーンでした。


いろんな要素をたっぷり仕込んで結末が本当に楽しみです。
今巻登場シーンが少なかったキャラこそ次巻大活躍なのでしょう。
3ヶ月後くらいの発売を楽しみに待つことにします。


本当は★★★★★でもよかったが、次巻にとっておこう(頼みますよー)
★★★★